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新型コロナウイルス:COVID-19に対する日本企業と海外企業の大きな対応の違い

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私はこれまで数回転職をしてきました。社会人のスタートは日本企業でしたが、その後海外企業へ転職後、訳あって日本企業に戻り、そして今また海外企業勤務という状況です。約30年のサラリーマン人生ですが、海外企業の在籍の方が長いです。

 

業界としては最初の転職以降は製造業で、従業員数が300名程度の海外企業から10万人を超える日系・外資企業に在籍していたこともありました。因みに、現在は1,100名ちょっとの規模で、中小ではないですが、大手と言えるレベルでもないかなと思っています。

 

今回の新型コロナウイルスが深刻化し始めた年明け、2月に本社からスタッフが来日し、国内の主要顧客を訪問する調整をしていました。しかしながら、本国の上司から中国や日本のウイルス状況の確認の連絡があり、(当時はまだ日本での感染者数も1桁だったのですが、それを)報告したところ、翌日には会社として日本と中国への出張は禁止という通達が出ました。お客様には事情を説明し、面会をキャンセルしましたが、お客様の多くは「このレベルで出張禁止なんて」という感じでした。正直私も「そこまでしなくてもいいんじゃないかな」と思っていました。しかしながら、現在の状況を見ますと、当時の会社の判断は正しかったと言わざるを得ません。テレワークは会社としてまだ指示は出ていませんが、恐らく依頼をすれば直ぐに許可が出ると思います。余談ですが東日本大震災の時も別の外資企業に在籍していたのですが、先ずは自身と家族の安全を最優先に考え、暫くの間在宅勤務にするよう直ぐに連絡がありました。

 

そういった大きな災害等が起きた時には外資企業で働いていて良かったとつくづく思います。先ず従業員とその家族の安全を第一に考えてくれて、状況に応じた勤務を即断してくれるからです。それもメールか電話一本で、ややこしい手続きなんかありません。あったとしても、事後処理でOKです。

 

それに引き換え日系企業は、台風一つとっても(台風上陸前に駅前でサラリーマンを取材し、「今日はホテルに泊まって明日の出勤に備えます」というニュースを見かけますが)無理に出社させようとします。勿論、医療やホテル、運送、交通関係の方は簡単に休めないのは理解できます。でも、オフィスワーク主体の方が台風や今回のウイルス問題のさなか、通常通り出社して働く必要性が本当にあるのか疑問でなりません。お子さんが居る世帯であれば、できればそっちを心配したいと思う筈です。私の子供時代、また、自分の子供もそうですが、台風の接近が分かっているのにギリギリまで休校を判断せず、子供を通学させても交通機関が止まって肝心の教師が来られない(その結果自習!それでも尚生徒を帰宅させない)という非常に無駄な対応が今でも普通に起きているのです。

 

これだけPCやスマートフォン、インターネットが普及した現在、ある程度の事は会社に行かなくても業務をこなすことは可能です。特に日本の会社のお偉いさんは「いつでもそこでも仕事はできるだろ。その為にパソコンや携帯を渡してるんじゃないか!」と言われるわりには、いざ現在のような事態に陥ってもオフィスへの出社を暗に求めるのは正直矛盾しています。これは日系の大手製造業に居た時の話ですが、ある工場付近で前夜からの積雪で道路は凍結、公共交通機関も運休が相次ぎました。そういう事態は天気予報で予想されておりましたので、一応社内で“出社は可能な限りで”という通達が回ったのですが、私の所属部門の多くが在宅勤務を選択したのですが、たまたま他部門の従業員は少し多めに出社していた為に、私の部門長が「甘ったれている!」と怒ったのです。その会社はワンマン企業で無意味な精神論で仕事をさせる会社なのですが、話を聞いた時は心底悲しくなったのをよく覚えています(苦笑)

 

勿論、外資企業でも精神論的な話になることは結構あります。でも、従業員とその家族の安全が脅かされるようなケースでは、そちらの対処が優先されます。これは欧米系企業の話ですが、それでも複数の企業でのその辺の基本的な考えは一緒でした。今回のウイルス問題は特殊ですが、もっと政府がトップダウンで企業や学校に働きかけ、在宅勤務や休校を強制化させるくらいにしないと終息はとても見込めないんじゃないかと思えてなりません。企業であればその分のマイナスが発生するのは避けられません。でも、ここで2週間なら2週間、1ヶ月なら1ヶ月と決めた期間をしっかり休ませ、問題の沈静化を目指す方が、中途半端な(対策とも言えない)対策をこの後数ヶ月間ダラダラ続けるよりは全然効果的と思うのですが…

 

外資企業で働くのはリスクがあるのは事実です。成果主義インセンティブを得るには細かな条件設定があり、結果次第では1円も得ることができない時もありますし、解雇もそれなりにあります。しかしながら、基本年収は日系企業と比べものになりませんし、状況に応じて柔軟な対応をしてくれますので、(成果が出せなかったら馘になることを覚悟して働けば)日系企業よりかえって会社へのロイヤルティは高くなります。

 

一応私は日本人ですので、海外企業で働いていても日本人・日本企業、そして何より日本という国に頑張って貰いたいという気持ちは常に持っています。でも、現在の状況では日本企業で働こうという意欲は起きないのが実情で、子供達にもできれば海外の会社で働いて貰いたいですね。